ジョセフ・クーデルカという人物についてはほとんど知らないまま見に行った。どういう人物かは検索してもらったほうが早いので書かないけど、デカいのから小さいのまで、やたら迫力ある白黒の写真が280枚鑑賞できると思ってもらえればいい。
写真を見ていて思ったのは、やっぱりフィルムって実体として存在感あるなあということと、写真を撮っている人の存在が感じられるなということ。正直あまり写真について考えたことがない(というかあまりモノを考えない)ので、写真の歴史や表現といったものに基づいた感想は出てこないんだけど、おれが自分の存在を消して写真を撮りたいと思っていることとは、正反対の位置にあるような気がした。そしてやっぱりおれは嘘が多いなあと思った。自分の存在を消してるんだもんな。嘘だよな。正直おれみたいなのはイカンのかもなあと鑑賞中に感じまくっていたのだった。と、まあ自分の話にもっていくのもアレなので、どんな写真が展示されていたかというと、プラハの春(検索してくれ)を撮った有名な写真のほか、雑誌の表紙になったものや演劇を撮ったもの、巨大なパノラマ写真、ロマ(ジプシー)の人たちを撮ったものなどがズラッと並んでいるのだが、なかでも亡命後に異国で撮った"エグザイルズ Exiles 1970-1994"というシリーズが印象深かった。寝転んだ足下の花と靴とか、犬とか、道路脇の樹木とか、日常といえば日常なんだけど、なんでこんなキマってるんだ?といった感じ。ビタッとしてるんだけどその中にある寄る辺なさが現れているようで、でもそれを感じきるには時間が足りなかったな。もう少し長い間見ていたかった。
800円で280枚もの写真が見れるし、常設展示もある(実際かなり見応えある)。webサイト見て気になったら、行ってみるといいと思うよ。おれももういちど、今度はちゃんと時間をとって見たいと思っている。やっぱりじっくりと見て、ノってくるまで待たなきゃいかんよ。だから次からは午前中に行くんだ。たぶん。
ジョセフ・クーデルカ展 (東京国立近代美術館webサイト)
http://www.momat.go.jp/Honkan/koudelka2013/
ジョセフ・クーデルカ展 (東京国立近代美術館webサイト)
http://www.momat.go.jp/Honkan/koudelka2013/
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