2013/11/16

#039 夜歩くこと

夜歩くという行為は、他のなにものとも代え難い特殊な体験であると、今日久々に散歩をしてみて再確認した。運動のためでもない、目的地へたどり着くためでもない、ただ徘徊するという行為だけがある。飲みに行ったついでだとか、ライブを見た帰りとかではダメだ。ただ歩くという行為だけがあるのが散歩である。散歩は目的を持たない行為だ。目的がない行為というのは、我々の日常ではそう多くない(インターネットは除外せよ)。
だから夜の散歩を体験したことのない読者諸君も、思いきって夜の街路に迷い込んでみてほしい…と書いたところで、夜の散歩ってそんなに稀少な体験か?と思えてきた。もしかして、おれの思い入れが異常なのでは?撮る写真もほぼ夜だし、映画や小説の作品名で夜という言葉がついただけでなにか神秘的に思えてくるし、それならむしろ夜は自分だけのものにしておいたほうがいいのでは?そんな気がしてきた…夜は俺のもの…梅宮辰夫かよ。俺の夜は夜遊びじゃないんだ、もっと神聖なものなんだ…

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