あまり旅に出ることがないが、地方の風景に興味がないわけでもなくて、機会があって出かけるようなことがあれば、それなりに興味をもって他国(江戸時代感覚)の風景を見ている。自分はいわゆる田舎の風景、田園風景などに幻想をもったことは意外となくて、何を思うでもなく、ただ眺めていることが多い。
しかし自分が生まれた場所である東京に対しては強固な幻想、幻としての東京を手放したくないという思いがある。ここで重要なのは、その幻というのは、首都東京であるとか都市という概念であるとか、そんな抽象的なものではない。それは単純な風景、景観とそれに付随する空気や色や温度湿度という身体的なもので、体感として受け取ることができるものでなくてはだめだ。条件さえ整えば、いつだって味わうことのできる幻…もうずっと長い間そんなものは見ていないのだけど、そうではなくてはならないという思いがずっとある。甚だ未整理な文章であるけど、こんなことが前提として頭の中にある感じかな。
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