おはようございます。
夢の中で、友達と夜の住宅街を自転車をふたりのりして子供のように走り回っていた。
プラスチックの銃のような形をしたなにかを、あらゆるものに狙いづけながら、めくら滅法走り回る。コイツの本当の握り方はこうなんじゃないかなと自分が言えば、いや今のままでいいんだと答える。そうか、と答えながら、手の中で自分なりの握り方をしてみる。彼は一つ年上で、僕は彼が自分とまったく同じでないということがあっても気に病むこともない。まったく同じでないということ、それ以外では自分たちはまったく同じだからだ。
銃のような形のプラスチックはやっぱり僕のするような握り方を要求していると思っている。それで彼は自転車を止めて行き過ぎる車にちょっかいを出す。パトカーかと思った車はタクシーで、僕たちは闇に紛れるように縮こまって歩いていった。公園の隅には煌々と灯りがあって猫がハンモックのようなもので寝ていた。なにか二言三言、彼と交わした後、目を覚ました。目を覚まして、もう何年も経ったということ、忘れてしまったことが幾つもあることに気がついて、横たわったまま、悲しいと感じていた。
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もう会わなくなった友達が出てきた夢を覚えておこうと、明け方の布団の中で携帯にメモした文章。
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