雨の心配はなさそうなので、自転車で出る。はじめは違和感があったフリーギアにも慣れた。下り坂で脚を止めて、惰性で下ってゆくというのは大変気分のいいものである。しかしスピードは出ない。上り坂などは固定ギアのときより少し苦しい気がする。
麻布の起伏に富んだ地形を徘徊する。今季初めてのガリガリ君を食す。夏場の自転車行は多くの水分を必要とする。ドリンク代がかさむのもバカバカしいので、自宅から水を持って来るべきだと常々思っているが、いつのまにかに9月、夏も終わりに近づいた。
日が沈む前に気になっていた場所の写真を撮ることができた。三脚を立てて撮ることもできるのだが、最近それがどうにも億劫で仕方ない。背中のメッセンジャーバッグからカメラを取り出すという行為にもなにがしかの心理的圧迫がある。装備を見直す必要があるな、と思う。自転車をフリーギアにしたのと同じように、持ち物についても、もう少し快適さを追求してもいいだろう。それにしても今はまだ暑すぎる。涼しくなれば写真を撮るのももっとスマートにやれるかもしれない。
帰りに業務用スーパーに立ち寄り、缶入りの豆を買う。暑いので炭酸水を思う。暑さと疲労でぼんやりしているとき、小さくなって炭酸水の中に飛び込む夢想をする。コーラやサイダーはベタベタするので飛び込みたくないなと思う。冷凍庫の中の食材たちを眺めて、涼をとった気分になる。暑さのせいか、無理な体勢でファインダーを覗いていたせいか、いつの間にか頭痛がし始めていた。
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