2018/09/17

徘徊録0006

吉祥寺美術館に小貫政之助の絵を見に行く
絵を見ながらいろいろ考えるも、キャンバスや板に絵の具が盛られて眼の前にあるのを確認しながら「存在だナァ」とか「実体化してるナ」などといった気の抜けた感想に落ち着くのだった と言ってしまうと、作品があまり心に響かなかったように受け取られてしまいそうなので言っておくが、絵はそれなりの爪痕を自分に残した それぞれの絵を何度も隈なく見て回ったし、いつもは買わないポストカードも一枚購入したのだ ただ絵から感じたものがなんなのかよくわからないでいる
その後はいつもどおりボンヤリと街を徘徊 KALDI、ヨドバシカメラ、オッシュマンズ、その他食料品店などまわる SONYのA7IIあたりに買い替えるのがいいんだろうなと思いつつ、実際手にしてみるとどうにもそそられない GretchのDuo Jetのルックスは非常に好もしいなと思いながらハードオフの楽器コーナーに佇む 井の頭公園に行く ここでようやくカメラを取り出す こんなに暗かったかなと思い、これはLED街灯を導入してないからと気づく 暗いは不便で危険だが、情緒のない眩しさに比べればマシ、こんなことを思えるのも自分が健康体の男だからだな、と考える 公園を出て古本屋に入る 古本屋には古い詩集がたくさんある 詩シーンに明るくないもので、この作者はどういった位置づけの人なんだろうかと考える そんなことより言葉を味わえよと自分に言う 帰り道に三脚立てて数枚撮る 最近カメラの液晶ではちゃんと撮れてるように見えてもパソコンで確認すると黒つぶれしてるということが多く、念のためにRAWで保存しておく 中央線沿いの街を歩いているとなんともいえない煮えきらなさを感じる 街と自分、そもそも街なんてものは自分に関係なかったのかなと思う などと考え、こんがらかりながら帰宅



2018/09/13

徘徊録0005

雑司が谷から護国寺近辺を通る
個人商店が多く生き残っていることに驚く
若者もそれなりに住んでいるように思える
ただ、外国人は少ない印象
店、というやつに入ることが少ないので、こういった街に来ても、自分には関係ないナ、といった感じでやり過ごしてしまう傾向にあるが、街並み自体は変化があって好ましく思える 古びた看板や建物、特に商店が現役でいるところを見るのは面白い



徘徊録0004

2018/09/11

上高田付近を軽く偵察してみる
昨日から気温が急に低くなり、本来なら秋めいた空気と言ってもいいはずだが、特有の匂いや風は感じられず
毎年「こんなものだったかナァ」などと思っている気がする
8月、盆あたりにいくらか涼しい日があった
あのとき感じられた気配が今はないということは、季節の変わり目というやつは単なる気温の変化ではなく、年に一度だけ姿を見せる妖怪みたいなものなのかもしれない


2018/09/09

徘徊録0003

落日前に軽く徘徊しようと、X-E1とRokkor-SI 28mmとMD ZOOM 75-150mmを持って出る 斜めになったけだるい光線の感じが頭にあったので望遠レンズを持ち出してみたが、どう使っていいかわからず、とりあえずまっすぐに道が伸びてるところがいいだろうと、甲州街道に出る 結局、甲州街道を軸に西原幡ヶ谷笹塚とぼんやりと歩いただけで、止まる気配のない汗をぬぐいながら、京王線沿線と自分とは相性がよくないという後ろ向きの認識を新たにしたのだった 西原のあたりはその高低差から、木々や建物のあいだのわずかな隙間から眺望の片鱗がうかがえるようなところもあるが、密集した住宅街でははっきりとした眺めを得られるような場所は見つからなかった 古い家、ひょっとしたら空き家も多いように見えるが、それなりに人は歩いており、若者もいる どういった人たちがここを歩いているのかよくわからず、自分からするとすこし不思議な感じもする 望遠は使わずじまいで帰宅



2018/09/08

徘徊録0002

どこに行こうかとgoogle mapを睨みながら過ごしていると、15時になっていた
出かけるに際して、どうも気負いすぎる傾向にあるのだが、持っていく荷物の多さにくわえて、この過ごしにくい気候とくれば、そうなって当然だとも思う
近所のスーパーや自販機に行く気軽さで外に出るのがよかろうと思い、遠出はやめた
日中、太陽の出ている間は中野あたりをぶらつき、夜は夜でどこかに出かけようと腹を決める
昨晩と同じようにX-E1とTakumar28mmを持って出る
自分にとって中野はなんらかの用事を果たす街で、徘徊する目的ではあまり行かないのだが、やはり歩いていてどうにも乗り切れず、といった感触であった
昼に写真を撮るということをあまりしないせいか、カメラの設定をどうすればいいか、いまいちピンときていない 結果シャドーを強めたりしているうちに陽が落ち、煮え切らないまま帰宅することになったのだった
今日の夜の行き先はまだ決めていない


徘徊録0001

X-E1、takumar28mmとW.Rokkor-SI28mmをバックパックに入れて三脚を持って出発
山手通りを軸に板橋近辺を徘徊する
すべて三脚での撮影で胸くらいの高さにカメラを据える
このあたりはほぼLED街灯だが、他の街に比べて青く見える
中野などは真っ白でとにかく眩しい印象があるが、ここはLEDでもそれほどの不快感はない
レンズはtakumarしか使わず 小さいのは気分がいい Rokkor-SIは大きく重いので散歩のリズムを乱す 持ち物がかさばるということは、単に疲労の問題というより、フットワークやリズムへの悪影響を意味すると最近考えている
7年前に撮った場所で同じように三脚を据えて写真を撮る
カメラは違うがレンズは同じtakumar だからといってどうということもないが
だいたい50枚くらい撮る
三脚ってやつはめんどくさい しかし使わざるを得ない