年始年末無気力に襲われる。普段と同じ日なのに外に出ようとする気力が失われるのは、なにか年末らしいことをしなくてはという焦りのせいか。そこから一歩も動けなくなっている姿は、正月という巨大な獣の前で全身の毛を逆立ててすくむ小動物のようだ。フィルムの現像もできなかった。フリマの売れ残りを捨てることもできなかった。夏に撮った写真を友人に見せることもできなかった。他にも無数にある。はっきり言えば、自分は年内にやろうと思ったことをひとつも、本当にひとつもやりとげられなかった。この文章を書いたこと以外は、なにもできなかった。完膚なき敗北の姿である。
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