2021/10/30 の散歩の記録
吉祥寺から調布の飛行場というおおざっぱな目的地を目指して歩く。
出発前に吉祥寺のキラリナを覗いてみると、フランスの冷凍食品専門店という変わった店がオープンしていた。
井の頭公園のなかを通り過ぎる。池にかかる橋を渡ったが、人が多い。スワンボートも盛況である。住宅街を抜けて黒門という謎の鳥居をくぐる。あとで調べたら、井の頭公園のなかの弁財天の入り口にあたるらしい。黒門をくぐればそこからは参道ということなのだろう。
井の頭公園通り(あとで通りの名前を確認した)を北西に歩き、吉祥寺通りに出る。考えてみれば公園を抜けるルートは遠回りだったわけだ。
下連雀の住宅街を南西へ歩き、仲町通りを経由して連雀通りへ出る。
歩道が狭い。すぐ若葉通りへ入る。Moronというカフェがある。右折して三鷹金属の脇を通る。暗渠らしき川が地表に顔をのぞかせている。この辺の建物はどれもやけに年季が入っていて味わいがある。三鷹通りを南下して山中通りを西へ行き、コモディイイダに入る。ペプシコーラ600mlを買う。コモディイイダにはおそらくはじめて入ったが、空の商品棚があったりして昔の商店に来たような変に懐かしい気分になる。
南下して住宅街を縫うように歩くと、『三鷹オーガニック農園 キッズ体験ファーム王国』という農地があり、ここには王国もあるのかと感心する。都営住宅の敷地などを抜けて、武蔵境通りへ出る。道路脇に農地があり、給水所があり2基の配水塔がある。通りを渡ると普通の住宅街、だが銭湯があったり、大きな木がそこかしこにあったりして、以前の地域の姿というものを偲ばせる。『こども林間研修広場(なんじゃもんじゃの森)』がある。調べると、三鷹市内の団体が利用できる子供向けのデイキャンプ場ということらしい。森というか公園といった風情だが、こんなところでキャンプするのも逆に面白いものかもしれないと思う。しばらく行くと鉄塔がある。家並みの隙間から遠くに給水塔が見える。森に鉄塔に給水塔がある町か、と思う。廃業したと思しき商店や経年した家並みから田舎の祖母の町を思い出す。校庭の真ん中に大きな木がある三鷹第二小学校の前を通り過ぎる。木をそのままにしておくところに好感を覚える。
人見街道を進むと、二又三又に分かれた道に出くわして困惑するが、どれを進んでも同じだと地図を見て確認する。
野川を渡ったところに、『ハッピープラザ マーサ』という商店があり、店頭に90年代初頭のアニメのかるたや下敷きが100円50円で売っている。リバティハウスというアメリカンスタイルの美容室がある。御狩野という蕎麦屋にはハロウィンの飾り付けがしてあった。
大沢グラウンド通りを行き、調布飛行場を見下ろす『展望の丘』にたどり着く。ベンチがいくつかあり、家族連れや老紳士が座っている。10人ほどがその丘の上に集まっているが、誰も不思議と言葉少なで、そのことがたまたま同じ景観を共有しているだけの他人同士に奇妙な親密さをもたらしているように見えた。
戦時中に戦闘機を格納していたという掩体壕の前を通り過ぎ、今度は野川沿いまで出る。川のそばまで下りてみると、男性二人がチェアリングをしている。スケールは違うが、4年ほど前に訪れた山形の川沿いの風景を思い出す。あれは最上川だったろうか。
一瞬東八道路を歩いてから、人見街道の北側の裏道、三鷹消防署大沢出張所脇の道を歩く。壁に建築確認の表示板があり、ここは取り壊すらしい。天文台通りから裏道に入る。大沢青少年広場というなかなかの広さの公園がある。富士重工業スバル寮の前の道をずっと北上し、山中通りへ戻る。ホームベーカリーぱぱんというパン屋がある。そのまま行くとY字路があり、Y's Garageという整備屋がある。山中通りの南側の裏道を歩き、武蔵境通りを超え、オーケーストア三鷹上連雀店でフタバダンディーチョコレート(チョコモナカ)を買う。三鷹通りをひたすら北上する。途中には何年か前の夏に行ったガスト三鷹上連雀店がある。三鷹駅前郵便局交差点にあるトレジャーファクトリーに入る。ここは革ジャンの取り扱いがない。三鷹駅南ペデストリアンデッキを上がり、北口に出る。八丁通りの飲み屋街の様子を見る。
中町新道、成蹊通り、御殿山通り、吉祥寺通りを経由してスタート地点である吉祥寺へ戻る。コピス地下のKALDIとレンガ館の様子を見て、ヨドバシカメラ、貴和製作所に立ち寄る。帰宅。